先日は、ホテル 箱根小涌園 天悠さんでの英語落語でした。とても素敵なホテルで、外国人観光客も多く、英語での落語を楽しんでいただけました。
外国人観光客にも楽しんでいただける英語での落語。
落語家は、毎回毎回一つの噺を覚えるたびに、真打の師匠に稽古をつけていただく事が習わしです。覚えたい噺があれば、師匠にお願いし稽古をつけていただきます。
稽古を数回つけていただき、合格がもらえれば高座で、お客様の前で新しい噺を披露することが許されるというわけです。けして、自分で覚えて噺をしているわけではありません。これが、口承伝統です。
私は、英語に翻訳する際には、師匠方から教えていただいた噺を、江戸落語のニュアンスを残し翻訳し、海外の方にも通づるようなオチにしたり、日本語の噺と同じオチのまま訳します。単に日本語を英語に訳すというわけではなく、落語家だからこそ、師匠方に教えていただいた噺のポイント、噺のどこの部分が大切なのか等、色々と考えながら、一つ一つの日本語の言葉を英語では何が良いか言葉を選択、翻訳し、英語で披露しています。
言葉一つ一つで、ニュアンスが異なり、言葉が通じてもニュアンスが異なってしまえば噺の風情や噺の良さも変わってきてしまうのが、英語落語です。英語だからこそ、言葉の選択がより重要です。面白くない英語落語を聞いてしまえば、落語は面白くないということになり、海外で落語は広まりません。
日本語でさえ同じ言葉を使っているのに、噺家によって噺の面白さが変わる落語、英語であればもっとその差は出てきます。落語は、言葉と共に、もちろん、落語家としての技量が試される芸能です。
私は、スウェーデン、イギリス、フランス、ドイツ等ヨーロッパを中心に落語会を行っていますが、落語は海外で、芸術の一つです。
日本人で英語を学んでいる方、観光客として日本に来られている方が大いに楽しめる落語、落語家が出かけて、座布団があれば披露できる日本伝統芸能「落語」。
日本各地、色々な場所でより多くの方々に披露できれば幸いです。
インバウンド事業をされている方、機会がありましたら、ぜひお声がけ下さいませ。
#English Rakugo #英語落語 #Rakugo #English #英語 #箱根 #Hakone #ホテル #インバウンド



